携帯用の保冷エコバッグの選び方
このブログでは、保冷機能のないエコバッグとしてはマーナのシュパットをおすすめしています。
毎日持ち歩いているくらい、本当にお気に入りのエコバッグです。
でも、携帯用の保冷エコバッグについては、未だに「これ!」というベストな選択肢が見つかっていません。
(シュパットの保冷バッグも所有していますが、あまり使っていません……)
携帯性を無視すれば、選択肢はいくらでもあります。
でも、「コンパクトに折りたたんで、通勤用のバッグに入れて持ち歩ける保冷エコバッグ」となると、一気に選択肢がなくなってしまうのです……。
そんな中で、現状でベターな選択肢はサーモスの保冷バッグだと思っています。
私は、携帯できるサイズのサーモスの保冷エコバッグを3つ使っていますので、それぞれの特徴と使い分けについて解説します。
通勤帰りの買い物用のコンパクトな保冷エコバッグ
保冷エコバッグは、携帯性が必要かどうかによって選択肢が大きく変わってきます。
例えば、以下のような用途を考えてみます。
- 通勤帰りに、乗り換え駅のデパ地下でお惣菜や食材を買う時。
- 真夏の休日に、自宅近くのスーパーで冷凍食品やアイスを買い込む時。
- BBQやデイキャンプに食材を持って行く時。
2.や 3.の場合は、どれだけ大きくて嵩張る保冷エコバッグでも問題ありません。
問題は 1. の場合です。
通勤用のバッグの隙間に入れておくことができて、なおかつ、通勤経路の途中のデパ地下で買い物をしても使えるような保冷性能の高いエコバッグとなると、かなり選択肢が限られてきます。
保冷性能を犠牲にすれば、コンパクトな保冷エコバッグがたくさんあります。
ただ、そうした保冷バッグは、薄いアルミ生地を貼っただけのペラペラなバッグばかりです。
保冷エコバッグの場合、「薄い生地=保冷性能が低い」のは避けられません。
そこで、保冷性能を最大限に確保しつつ、できるだけコンパクトにたためる保冷エコバッグ……として、サーモスの3つの保冷バッグを比較してみます。
取り上げるのは次の3つの保冷バッグです。
- サーモス 保冷ショッピングバッグ REV-012
- サーモス ソフトクーラー
- サーモス 保冷ショッピングバッグ RDK-012
3つめのRDK-012は、廃盤になっていて現在は購入できません。
でも、なかなかよくできた保冷バッグなので、サーモスにはこんな商品もあったという例としてご紹介したいと思います。
①サーモス 保冷ショッピングバッグ REV-012(12L)
容量 | サイズ | 重量 | 保冷性能 | |
REV-012 | 約12L | 約36×38 マチ13cm(バッグ使用時) 約15×10×6cm(折りたたみ時) | 約84g | テスト結果あり(下の図参照) |
2020年2月頃から販売されている、サーモスの「保冷ショッピングバッグ」の最新版です。
サーモスの保冷バッグには、「ソフトクーラー」「保冷ランチバッグ」「保冷ショッピングバッグ」「保冷買い物カゴ用バッグ」というラインナップがあります。
「保冷ショッピングバッグ」にも12Lと25Lがあり、携帯用に適しているのは12Lです。
このバッグの生地は、今回挙げた他のサーモスの保冷バッグと比べるとかなり薄手です。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ソフトクーラーと比較するとこんな感じです。
REV-012も、触ると少し厚みがあってクッション性がありますが、ソフトクーラーに比べたら厚みは(体感的に)1/3以下だと思います。
でもそのおかげで、一般的な保冷バッグよりも軽いのではないかというくらいに軽量で、コンパクトに折りたたむことができます。
たたんだ時の大きさは、「化粧ポーチ1個分」というくらいの大きさだと思ってもらえるとよいと思います。
500mlのペットボトルとの比較です。
保冷性能については、商品説明に以下のようなテスト結果が添えられています。
このような形で保冷性能を明示している保冷バッグは少ないので、私はサーモスの製品を信用しています。
洗濯については、「お手入れの際は水または40℃以下のぬるま湯で軽く手洗いし、十分に乾燥させてください」と取扱説明書に書かれています。
洗濯機は使えませんが、洗えるのは大きなポイントです。
今回挙げた中では最もコンパクトなので、「今日は冷蔵・冷凍品を買って帰ってくるかもしれないから念のため」という時にバッグに入れるようにしています。
②サーモス ソフトクーラー (5L)
容量 | サイズ | 重量 | 保冷性能 | |
REZ-005 | 約5L | 約24.5×18.5×15.5cm(バッグ使用時) 約24.5×21×7cm(折りたたみ時) | 約181g | 5層のアイソテック断熱構造 |
「保冷ショッピングバッグ」に比べるとずっと容量の小さい、5Lのソフトクーラーです。
こちらの最大の特徴は、「5層のアイソテック断熱構造」の生地です。
分厚くて、いかにも断熱性能が高いというのがひと目でよくわかります。
使ってみても、「保冷ショッピングバッグ」に比べて保冷力は段違いに高いです。
一応たためるのですが、持ち歩きに適しているかというと、かなり微妙です……。
サイドにホックが付いていて、留めると厚みが半分くらいになるのですが、この状態でも大きいです。
(私が使っているのは、数年前に購入した「ソフトクーラー」5Lなので、現行モデルとデザインが違います。ディズニー柄ですが、ワンポイントでミッキーが付いている、落ち着いたデザインです。)
そのため、通勤用のバッグの空いたスペースに入れておく……というのは、あまり現実的ではありません。
「保冷ショッピングバッグ」と並べるとこんな感じ。大きさのわりにはとても軽いのですが、とにかく嵩張ります。
私がこちらを通勤時に持って行く時は、真夏で、どうしてもお肉やお魚を買ってくると決めている時だけです。
これだけ厚みのある保冷バッグなら、安心して生ものを買って帰ってくることができます。
(ただ、大きめのサイズの発泡スチロールのトレイだと入りませんので、大量に買い出しをする時には向きません。)
それ以外の場面では、BBQやデイキャンプの時に活躍しています。
洗濯については、「丸洗いはしないでください」と書かれていましたので、ウェットティッシュで拭く程度に留めています。
③サーモス 保冷ショッピングバッグ RDK-012(12L)
容量 | サイズ | 重量 | 保冷性能 | |
RDK-012 | 約12L | 約34.5×47×19.5cm(バッグ使用時) 約22×11×7cm(折りたたみ時) | 約161g | 3層のアイソテック断熱構造 |
廃盤になってしまった、サーモスの「保冷ショッピングバッグ」です。
こちらは、REV-012(現行モデル)と比べると、折りたたんだサイズはだいぶ大きめです。
500mlのペットボトルとも並べてみました。
普段バッグに入れておくようなサイズとは言い難いのですが、先ほどのソフトクーラーに比べればずっとコンパクトです。
そして、RDK-012(旧モデル)のよいところは、「3層のアイソテック断熱構造」で、厚手のしっかりした生地が使われているところ。
写真ではわかりにくいと思いますが……触ると厚みの違いがわかります。
その分、保冷力はRDK-012(旧モデル)の方が高いように感じます。
サーモスさんは「○層断熱構造」というのをしっかり明記してくれるので、その数字で断熱性能の高さがわかるようになっているのですが、現行モデルのREV-012には「○層」という記載がありません。
やはり、REV-012(現行モデル)は他と比べても薄手ということなのだと思っています。
(その辺り、正直で好感が持てるのですが。)
ちなみに、こちらは商品タグなどを捨ててしまったため、洗濯ができるかどうかはわかりません。
何となく洗えない雰囲気なので、ウェットティッシュで拭く程度に留めています。
その点ではREV-012(現行モデル)の方が使いやすいです。
そういうわけで、「今日は絶対にデパ地下で買い物してくるぞ」と決めている時にはこちらを持って行くようにしています。
なるべく保冷性能が高くてコンパクトなエコバッグを求めている人はたくさんいると思いますので、サーモスさんにはぜひ今後も、このようなモデルを販売してもらえたら嬉しいです。
サーモスと比較したバッグ(おすすめしません)
上記3つのサーモスのバッグと比べて、あまり良くなかった保冷エコバッグについても簡単に触れておきます。
・At First「バルーンポータブルバッグ」
他の保冷エコバッグに比べるとしっかりしたアルミ生地が使われていましたが、やはりサーモスと比べると保冷性能は微妙……。
それに、サーモス REV-012と比べるとそこまで小さくたためるわけでもなかったので、欲しいという友人にあげてしまいました。
・サーモス 保冷ショッピングバッグ REG-012
REV-012(現行モデル)の前に販売されていたモデルです(現在も販売されています)。
かなりコンパクトになるものの、袋の口が開いているので、保冷効果は低かったです。
こちらは数回使って処分してしまいました。
折りたたみ式保冷エコバッグの選び方
サーモスの3つの保冷バッグを比較した結果をまとめます。
携帯性(コンパクトさ)
①REV-012 > ③RDK-012 > ②ソフトクーラー(5L)
保冷性能
②ソフトクーラー(5L) > ③RDK-012 > ①REV-012
同じサーモスから販売されている保冷バッグを比較することで、
・保冷効果が高い=生地が厚くて大きくなる
・軽くてコンパクトにたためる=保冷効果が落ちる
ということがわかりやすいかと思います。
保冷効果のないエコバッグ以上に、保冷エコバッグは目的に応じて使い分ける必要があると感じています。
通勤時に持ち運ぶ場合は、バッグの空きスペースとの兼ね合いで選ぶのが最も現実的ではないかと思います。
最もコンパクトなREV-012でも、他のメーカーの保冷エコバッグよりずっと頼りになります。
ちなみに、サーモスは最近、保冷効果のない「普通のエコバッグ」も販売していますので、保冷バッグを探している方は注意してくださいね!
(型番で言うと、REX-010とREX-018には保冷効果はありません。)
今後、コンパクト・軽量で保冷性能も高い決定版のエコバッグが出たら、5千円くらいまでなら即買いします。
サーモスさんでも他のメーカーさんでも、どうか開発してくれますように。